「緩和ケアの壁にぶつかったら読む本」がんの本ブログ-今日の一冊(No.1993)

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◆緩和ケアの壁にぶつかったら読む本
単行本: 212ページ
出版社: 中外医学社 (2016/2/25)
西 智弘 (著)
言語: 日本語
ISBN-10: 4498057163
ISBN-13: 978-4498057166
発売日: 2016/2/25
商品パッケージの寸法: 21.2 x 15 x 1.1 cm
価格:¥2,808
keyword→palliative care

<内容・content>
 患者それぞれの死生観や状況,医療環境によって,決まった答えが出ない緩和ケア.それゆえ,緩和ケアに関わる医療者は,どんなに学んでも経験しても,必ず壁にぶつかる。本書では,医療者がぶつかる様々な壁を独自にカテゴライズして,その対処法を紹介.あいまいに使われがちな「寄り添う」という言葉をその概念から考えるなど,明言化が難しい事柄もできるだけ掘り下げて解説した.壁を乗り越える指針となる,バイブルとなる書だ。

<目次・table of contents>
1章 医療の呪縛という「壁」
 ・緩和ケアの現場でぶつかるたくさんの「壁」
 ・自分も「壁」にぶつかってきた
 ・境界はどこにあるのか?
 ・医療の呪縛
 ・医療の呪縛を乗り越えるために〜Advance Care Planningの役割
 ・「何もしない覚悟」
 ・『ブラックジャックによろしく』に学ぶ医療の呪縛
 ・医療は何のためにあるのか
 ・QOLはリスクを超える
 ・輸液は最低限のケアか

2章 「いい死に方」にとらわれる「壁」
 ・患者さんの希望を叶えることが緩和ケアの役割?
 ・いい死に方(Good Death)とは何か
 ・いい死,悪い死というのはあるか?
 ・淀川キリスト教病院の取り組みに学ぶ
 ・よい死/悪い死と死に場所
 ・人が生きることの意味
 ・「寄り添う」ことができない「壁」
 ・「寄り添う」とケア
 ・「寄り添う」の中身は?
 ・患者さんから,逃げない
 ・ベッドサイドに座ること
 ・患者さんという「人間」に好奇心をもつ
 ・言葉を紡いで薬に変える
 ・「忍」の一文字
 ・盲目的に尽くすことと寄り添うことはイコールではない
 ・「巻き込まれる」ならチームで巻き込まれよう

3章 哲学の難しさという「壁」
 ・「色即是空」という言葉を聞いたことありますか?
 ・信念対立の解消・私流

4章 エビデンスがない治療に直面する「壁」
 ・「免疫療法や補完代替療法を受けます」と言われたら
 ・非標準治療の研修をした経験
 ・免疫療法などは宗教と同じ?
 ・免疫療法を否定する,そのこころについて
 ・まずできること:患者さんを受け入れること
 ・「呪いの言葉」を吐く医療者
 ・治療の中に「希望」があるわけではない
 ・Oncologyと緩和ケアの統合
 ・手の中にある小さな「希望」

5章 意志決定をするときの「壁」
 ・Shared Decision Making
 ・Elwynらの3ステップモデル
 ・価値観のすりあわせ
 ・患者さんの苦しさもシェア(共有)すること
 ・方法論はあくまでも方法にすぎない
 ・悪い話を伝えるときの「壁」
 ・正しい情報を伝えることについて
 ・Bad News Breaking
 ・余命の告知はしたほうがいいのか
 ・余命という数字に縛られる
 ・余命告知はがん告知と同じ問題か

6章 早期からの緩和ケアの「壁」
 ・早期からの緩和ケアとは
 ・日本における「早期からの緩和ケア」
 ・「早期からの緩和ケア」を阻む壁
 ・スクリーニングについてのエビデンスと実際
 ・壁を作っているのは誰か 156
 ・緩和ケアチームはひとつのカギだが…
 ・「白衣を脱げ,まちに出よう」
 ・がんサロンのもつ「場」の力
 ・がん哲学カフェと+Care Project
 ・まとめ

7章 緩和ケアにおける医療安全の「壁」
 ・拘束される患者さんたち
 ・身体拘束された患者さんに緩和ケアはできるか
 ・身体拘束に意味はあるのか
 ・拘束を少しでも減らすために
 ・一宮身体拘束裁判
 ・感覚のマヒを防ぎ,最善を検討する

8章 バーンアウトの「壁」
 ・自分のしていることに意味なんかない!
 ・バーンアウトとは
 ・バーンアウトを避けるために
 ・バーンアウトを防ぐのに,患者さんとの間に境界を引く?
 ・バーンアウトに対処する? メタ認知:離見の見
 ・境界を引くのは自分の中に
 ・そのほかにできること
 ・まとめ〜緩和ケアで働く喜び


コラム
 ・患者さん本人にDNARの希望を尋ねるのは侵襲的?
 ・緩和ケア病棟の治療効果
 ・私,病気になってもいいんだ!
 ・若手のキャリアとPCREG
 ・ほっとサロンいだ
 ・「まずは余命告知そのものについて話題にあげる」アプローチ
 ・ENABLEIII:家族への介入について
 ・「ピープルデザイン」という考え方
 ・地域によって問題となることは違う
 ・マギーズセンターとは
 ・緩和ケアと性

<著者情報・author information>
西 智弘(にし ともひろ:NISHI Tomohiro)
川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/緩和ケア内科

Links(Author's world・著作とその世界)
中外医学社(CHUGAI-IGAKUSHA)
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